何を基準に選ぶ?正社員と派遣
これから就業を考えている、転職を考えているという方にとって就業形態は仕事を選ぶうえで大事な要素になります。たとえば、正社員であれば無期雇用が前提ですが、派遣であれば雇用される期間が契約時に明示され、その期間ごとに企業と本人の合意のもと更新していきます。また契約期間の上限が3年と定められているため、安定して長期間働きたいという人にとっては継続して働けるのかという不安な点もあります。この点については雇用安定に向け直接雇用への切替の促進や、次の就業先の紹介を積極的にするなどの企業への努力義務も課せられてはいますが、実際にすべてのケースに実施されるかはまだまだ不透明な部分もあるようです。
しかし、この期間限定という働き方がたとえば、結婚までの数カ月だけ働きたい。今年はあと○万円稼ぎたい。などの理由で期間限定で働きたい人にとっては派遣という選択はたいへん便利な就業スタイルでもあります。また、その際に考慮すべき点としては社会保険の加入の有無があります。雇用契約期間が2カ月を超える場合は常用雇用者として健康保険、厚生年金への加入が必要になります。御主人の会社の保険組合などで扶養家族になっている主婦の方や、所得税を納付しないよう年間の所得を制限されている方などはその点では注意が必要です。扶養範囲内のつもりが予想外に収入が増えて所得税を納付することになってしまった、社会保険料を納めることになってしまったということがないようまず就業前に、派遣会社のコーディネーターにそのお仕事の契約期間と社会保険への加入が必要であるかどうかをしっかり確認されることをおすすめします。